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執筆者の写真Clover Farm

農地を守る

更新日:2021年12月8日

4年前に京都府綾部市志賀郷という地域で農業体験をしていた時に、その地域の米農家である井上吉夫さんに大変お世話になりました。井上さんとの出会いは、私が志賀郷ののどかな風景な魅かれ、ここに移住してみたいと相談したのがきっかけです。井上さんは私の話を聞くなり、すぐに知人に使っていない家を私に貸してあげてほしいと連絡してくれました。それから話がとんとん拍子で進み、私は井上さんが取り計らってくれた空家に短期的に住むことになりました。


井上さんは、地域の活性化のため、志賀郷への移住希望者に惜しみない支援を行い、その地域では大変有名な方でした。井上さんは、とても気さくで温かみのある方で、私はその人柄に惹かれました。その当時、井上さんが地域の活性化のため、移住希望者に協力されているという話を伺い、その話の通りに受け取っていましたが、今は、その根底には、後継者がいなくなり、農地が荒れて無くなってしまうのを防ぎたいという思いがあったのでないかと推測しています。井上さんは耕作地20ヘクタール以上の大規模な米農家なので、永続的に農地を守りたいという気持ちが、誰よりも強い方だったのではないでしょうか。


志賀郷での農業体験を終え、阿見町に拠点を移した私は現在、君島という農村地区で農業をしています。その地区では以前は畑として使われていたのに、現在では荒れ地になった土地が少しずつ増えてきました。高齢のため、規模を縮小される人もいます。特に私が使用しているような傾斜があったり、公道に面していなかったり、面積が5アールにも満たない狭い農地が荒れ地になっているように見受けます。恐らく、農地を使用する人が増えない限り、荒れ地は今後も増えていくでしょう。


小さい畑は、機械で大量に作物を栽培する人にとっては、使いづらい土地かもしれませんが、手作業で自給分の野菜を作る人には管理がしやすく使いやすいです。農業を新規で始める人が試験的に使うのにも使えそうです。また小さい畑でも使い方次第で、春夏秋冬の野菜を育て、果物を採り、野草を摘むなどが出来ます。そのため、私は小さい農地でも守っていく必要があると考えています。


畑仕事をしながら、今まで近くの畑に来ていた人が来なくなり、そこが荒れ地になっていく模様に不思議と心が痛みます。農地の守り手が少しでもよいので増えてほしいと願っています。


私は、4年前に志賀郷で住み込みで農業体験をさせてくれた水田さんを始め、井上さん、貸家の大家さんなど沢山の方にお世話になりました。私も農業をやってみたいという人がいたら、かつて自分が志賀郷の皆様にして頂いたように、協力できたら良いです。


大箸

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