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稲刈り

執筆者の写真: Clover FarmClover Farm

9月14日にオーガニックファーマーズマーケットにも出店しているもんごりやの狩谷さんの稲刈りの手伝いに行ってきました。

狩谷さんは合鴨農法で5種類の米を栽培していて、品種はコシヒカリ、いのちのいち、ハッピーヒル、黒米、ヒメノモチです。

合鴨農法とは、合鴨に雑草や虫を食べさせ、米を育てる農法です。合鴨が雑草や虫を食べることで雑草の成長の抑制や、虫が稲穂を食べるのを防ぎます。そのため、慣行で使用されている農薬を使用せずに米作りが可能になります。狩谷さんはその合鴨農法を約1.5反の田んぼで実践されています。



今回はコシヒカリの稲刈りを行いました。

全体の工程は、バインダーという機械で稲を刈り取り束を作り、その後おだを立てて、そこに稲束をかけます。まず、バインダーを田んぼに入れるため、作業を行う範囲の四隅の稲を手で刈り取ります。そしてバインダーを走らせ、刈り取りながら稲束を作っていきます。全範囲の稲刈りをするには、100メートル近くある田んぼをバインダーの走行のバランスを取りながら何往復もしなければなりません。田んぼの1/3程度の刈り取りが終わるとおだを組み立てます。おだは竹と太技を支柱に使い、およそ30メートルの長さに繋ぎ合わせます。組み立てが終わると四方八方に散らばった稲束を収穫カートで拾い集め、おだにかけていきます。おだがけが終わったら、雨に当たっても乾燥が滞らないように上からビニールをかけ作業が終了となります。

大人4人で約1反の稲刈りとおだがけを行うのに、朝8時30分から午後4時まで丸一日費やしました。(同じ面積を大型の機械(コンバイン)で行うと稲刈りから脱穀まで約30分〜40分で終了します。)








狩谷さんは長い月日をかけて育った稲を丁寧に刈り取り、とりこぼした稲は手で拾い集め粗末にはしません。おだで使用する竹や太枝は雨に濡れて腐らないように丁寧に保護し管理しています。おだをたてる時も稲束の重さや予測できない天候に耐え得るよう念入りに組み立てます。食べ物や道具を粗末にしないこと、危険を回避して慎重に行うことは一見当たり前のように感じますが、それらを丁寧に行う狩谷さんの米作りの姿勢には毎年感化されます。(手伝いは今年で3年目です。)


今回の作業はおだがけまでで終わりですが、新米を食することができるのはまだまだ先になります。おだがけされたお米は約2週間天日で干して乾燥させます。乾燥後はハーベースターという機械で脱穀作業を行います。その後、籾すりといって籾を取り除き玄米の状態にします。そしてやっとお米を頂くことができるのです。今年は秋の長雨や台風の到来もなく順調にお米の乾燥が進んでいると思います。早ければ10月中旬頃にはオーガニックファーマーズマーケットに新米が出品されると思います。狩谷さんの新米を食べる日が待ち遠しいです。


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