私達の農園運営において重要なマーケットがあります。現在は栽培した野菜のほとんどをそこで販売しています。
オーガニックファーマーズマーケット (つくば市)
こちらのマーケットは、かつてつくば市松代地区にあった、自然食品店の近江屋さんが稲敷市への移転とともに、地元の農家が販売する場所を残したいという思いから立ち上げたマーケットです。出店者は栽培期間中、農薬、化学肥料を使用せずに栽培した作物のみを販売しています。場所は、山新グランステージつくばという大型ホームセンターの入口横にあり、毎週日曜日の午前のみに5~8組の農家が集まり運営しています。私達は約3年前のマーケット開設段階から参加していました。開設当初は、出店者が集まらずマーケット運営が危ぶまれる時期もありましたが、現在では出店者も増え品揃えが豊富になってきました。こちらのマーケット良さは、お客様側、店側共に駐車場スペースを気にすることなく、アーケードの下で雨にも濡れないという中で、生産者から直接購入できるという点です。
マーケットに参加してみて、お客様に自分の育てた野菜を喜んで買って頂けるのでとてもやりがいがあります。一方で大変なことは真夏と真冬に暑さや寒さに耐えながら販売することです。また準備段階の前日に雨に降られてしまうと一苦労です。そうは言っても会場のご厚意で真夏に扇風機、真冬にはストーブを用意して頂けるので、本当に恵まれた中で販売活動ができています。
人にとっては苦痛にもなる暑さ寒さや雨ですが、作物を作る上ではこの暑さ寒さが必要です。暑さがなければ夏野菜は大きくならないし、寒くならなければ冬野菜は虫にやられてしまいます。そもそも雨がなければ、種を発芽させることができないです。結局のところ人は自然(その土地の環境)に従う他がない、つまりはその土地の環境の産物である、その土地の食べ物を頂くのが、心身健やかに生きていくのに必要ではないかと考えています。
マーケットはスーパーに比べたら不便かもしれませんが、その時期に採れた作物が並び食事を用意するうえでの必要なものはたいてい揃っています。まだまだ小さい存在のマーケットですが、一度お越しいただいけたら嬉しいです。
大箸
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