私達が最重要視することに医食同源という言葉があります。
簡単に言うと、薬は食べ物、食べ物は薬ということです。
私が農業に興味を持ったのは、20代の時に体の調子が良くなく、強い体や常に前向きな精神を持ちたいと思っていて、心身の状態は食物に左右されることを知ったのがきっかけです。そして食を変えて、このことを実感したので、食べ物の作り手になりました。
頭でわかっていても実行はなかなか難しいです。薬を作るかのごとく丁寧に食事を作り、少量を食べるのは未だに破られてしまうことです。それでも日々の心がけは大切で、食べ物は自然の恵みであり、感謝して頂くことは忘れてはならないと自身に命じています。
自分で栽培してみると食べ物が自然の恵みであることがよくわかります。土が肥えていなければ大きく育たない、雨が降らなければ枯れてしまう、虫や風がなければ実を付けない、これらは何度も種を蒔いては作物が収穫出来なかったことの経験を通して痛感したことです。
当農園は、二人で手作業で作物を栽培しているため、大量の作物を作り、多くの人に届けるというのは難しいことです。しかし、少量かもしれませんが、できる範囲で日本の伝統的な食べ物を作ります。食べて頂く人の健康に寄与するという狙いを持って日々精進していきます。
大箸
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